夫婦がともに働いている世帯では、日頃の家事の役割分担などを心がけていても、掃除が大変に感じられる場合があります。少しでも家事の負担を減らそうと考えているのならば、一戸建てを新築するときは平屋住宅を選択肢に入れましょう。
平屋住宅のメリットのひとつが、階段の上り下りがないので掃除がスムーズという点です。注文住宅で平屋住宅を建築すれば、壁材を減らして家事の動線がスムーズに流れるような間取りに施工できます。平屋住宅は二階建てよりも、壁に対する負荷が小さくて済むのが特徴です。壁が多ければ、それだけ耐震性も高くなりますが、柱と梁だけでも強固な耐震性を確保できます。柱と梁で強固な耐震性を確保し、壁や間仕切りはデザイン性を重視するのも、家事の動線に影響してきます。
耐震性の確保という意味では、完全な個室として壁を設計する必要がありませんので、キッチンからフロア全体を見渡せるように工夫された設計もできます。
注文住宅を新築するときは、設計に自由度が高くなりますので、工務店と話し合いながら決めましょう。工務店は施主の希望にあわせて、設計と施工を担当してくれます。施主の希望であっても、耐震性能が弱まるようなアイデアは採用してもらえないので、遠慮せずにアイデアを申し出ましょう。
注文住宅は国産の天然無垢材から柱と梁を施工できるので、害虫にも強さを発揮できます。平屋住宅は庭とつながりやすい住まいですが、床下を高く施工して湿気対策を強めると良いでしょう。
庭との段差には、ウッドデッキを施工して調整する方法があります。ウッドデッキに使用する木材は、腐敗防止と害虫忌避を備えさせておくと良いでしょう。ウッドデッキそのものが、虫除けとして機能するからです。ウッドデッキを洗濯物を干したり、布団を干したり、家事の作業場として活用できますから、衛生的に管理しやすく施工してもらうのもポイントです。
ウッドデッキと一戸建てとのつながりの部分は、耐震性を考慮して施工してもらいます。一戸建てと一体化したウッドデッキは、平屋住宅の水平方向に対する強さに影響し、強風の揺れに対して強さを発揮できるようになります。
注文住宅を新築するときに、ウッドデッキも設計してもらいましょう。家庭菜園やガーデニングにも役立つ空間にできます。ウッドデッキを設置した場所とつながる部分には、大き目の開口部を設置しておくと便利です。開口部で換気すれば、住まい全体に風通しを得られます。