一戸建てリフォームで失敗しないためには

どんなものも生まれた瞬間から古くなっていきます。建物も例外ではありません。
日本の建物は老朽化が進み、リフォームの需要は伸び続けるだろうと見込まれ、業者がこぞってリフォーム事業に乗り込んできました。ところが、実際はそれほどリフォームの受注率は高くなっていません。日本人の意識の根底にはスクラップ・アンド・ビルドという精神が叩きこまれていて、古い建物は取り壊して新築するという意識がメジャーとなっているからです。
他のものは大事に扱う傾向にあるにも関わらず、やはり人が住まう生活の基盤となる場所には絶対的な安心を求めるということでしょう。
しかしながら技術はどんどん進歩していて、新築と変わらないくらいのリフォームが場合によっては遥かに安価に行うことも可能になってきているのです。ただし、安価といえども当然スーパーで物を買うような値段ではありません。リフォームで失敗をしてしまうと取り返しのつかないことになってしまうケースがあることも事実です。
また悪質な業者が多いこともこの業界の常で、注意点をしっかりと抑えておく必要があります。
建売住宅の場合は専属の業者があるケースも少なく無いですが、注文住宅の場合は、家主が自分で探さなければなりません。
まずリフォームの基本を自身である程度勉強しておく必要があるでしょう。面倒だと思うかもしれませんが、それで何十万、何百万の費用が抑えられると思えば、図書館で本を借りるくらい安いものです。悪質な業者は依頼主の知識の浅さにつけこんで最もらしいことを言ってきます。足元を見られないためにも、対策が必要です。

まず、建物の傾きや、地盤の歪み、老朽化に伴う基本的な検査がどのような手順で行われるかを見ておきましょう。
床下の状況を写真に撮られる場合は注意が必要です。業者だけが潜り込んで、まるでそこで撮ってきたような別の写真を見せられることがあります。ここまで悪質になると犯罪ですが、今はカメラの技術も進歩していますので携帯電話ひとつで内部の様子を動画撮影することも可能です。そこに写されているものが本当の現場であるという証拠を掴んでおきましょう。そこまで警戒をしていれば、業者の対応によって信頼できるか否かがはっきりとしてきます。業者の評判を事前に調べておくことも大切です。
また、リフォームでできることとできないことをしっかりと問いただし、その点に関して答えられるかどうかを判断基準とするのも良いでしょう。